サウナの聖地「サウナしきじ」(静岡県)の娘である笹野美紀恵が、数々のサウナや温浴施設をプロデュースしてきた経験と、女性の視点で選りすぐりのスポットを紹介します。
大谿川と緑が誘う、やわらかな城崎時間

柳並木が揺れる大谿川(おおたにがわ)沿いを歩くと、石造りの太鼓橋が姿を現した。歴史を刻む温泉街のゆったりとした時間が早くも心地よい。

志賀直哉など多くの文人を虜にした城崎温泉で、森に抱かれるように建つ「西村屋ホテル招月庭」。大浴場に身を沈めると、庭園を望む窓の向こうに木々の緑が広がり、心までほぐれていく。桧(ひのき)の香りが漂うドライサウナは、人と向き合う設計。アール・デコ調の水風呂と外気浴ゾーンでは、温かさと冷たさが交互に体を巡るたび、頭の中まで澄んでいく。
続きは翼の王国で。